こんにちは。やもともりです。
私には、陰口をたたかないというマイルールがあります。
人前では良い人を演じていたい、陰で悪く言われる人が可哀そう、という気持ちもありますが、結局のところ陰口をたたくとそれを口にした人自身が損をすることになるから言わないようにしています。
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- 陰口をたたくと自分が損をする理由
- 陰口に同調しただけでも損をする
- 同調しないと自分が陰口の対象となりそう
- モノや仕組みに関する愚痴にも注意
- 陰口について子どもにどう教育するか
- 愚痴を溜め込まないためには
- さいごに
陰口をたたくと自分が損をする理由
1. 陰口の内容が話し手のイメージと結びついてしまう
例えばあなたがAさんのことを陰で悪く言ったとします。すると「Aさんについての悪口」を聞かされた人は、AさんにだけでなくAさんを悪くを言ったあなたにも悪いイメージを結び付けてしまいます。こういった現象は「自発的特徴変換」と呼ばれています。
自発的特徴変換とは、会話で出てきた第三者の印象がそのまま話し手の印象に置きかわる現象のことです。人の脳は「目で見ているもの」と「その場の雰囲気」を結びつけるため、このような現象が起きるようです。
2. 信用されなくなる
「Aさんについての悪口」を聞かされた人はこう思うかもしれません。
時間をかけて築きあげた信用も、失うのは一瞬です。
3. 陰口をたたいたことが漏れるとトラブルになる
「Aさんついての悪口」がAさんに知られてしまったらトラブルになります。
味方や口が堅い人とする陰口なら漏れることはないと思うかもしれませんが、人は立場や状況が変わればすぐに寝返ります。
また、世間は狭いのでどこで誰が聞き耳を立てているかは分かりません。
居酒屋の個室で盛り上がる上司の陰口を、隣の個室で上司本人が聴いている可能性はありますよね。
4. 陰口の内容が誇張されて伝わることがある
ちょっとした愚痴のつもりで出た悪気の無い一言でも、人から人へと伝わるうちに誇張されたり、違う意味で伝わったりすることがあります。
陰口に同調しただけでも損をする
自分から言い出さなくても、友達や同僚から陰口を聞かされることってありますよね。そういう場面で軽く同調しただけでも損をすることになります。
例えば、居酒屋で上司の愚痴を言い合ってストレスを発散させているサラリーマンたち。中にはその場の空気を壊さないようにニコニコ笑って話を聞いているだけの人もいるかもしれません。そんな彼らを目にした他のお客さんや居酒屋の店員さんは誰が陰口を言い出したかなんて知らずに「楽しそうな悪口集団」だと思うでしょう。
このように周囲から見れば、陰口の話し手も聞き手も一括りに「悪口を言っている人たち」となってしまいます。そのため空気を読んで陰口に同調しただけでも周囲からのあなたのイメージは悪くなるのです。
また、陰口に同調してしまうと話題が毎回陰口になりがちです。愚痴ばかりで改善案がないようであれば、生産性がなく無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
では、陰口が始まってしまったらどうすれば良いのでしょうか。
私なら話題を「人の長所」に変えるか、それが難しければ早めにその場を立ち去ります。例えばBさんがAさんの陰口を言ってきたとしたら・・・▼
Aさんってさ、リーダーなのに全然仕事してないよね。
そういう意見もあるのかぁ。私はAさんが新人さんを励ます姿をよく見かけるよ。Bさんも私が入社したてのころ声をかけてくれたよね。あれすっごく嬉しかったよ。
同調しないと自分が陰口の対象となりそう
普段から悪口を言わず陰口への同調もしない人は、周りからこんな風に言われるのではと心配になるかもしれません▼
何を考えているのか分からなくて気味が悪い。良い子ぶっていてつまらない。
しかしそもそも陰口ばかりをたたく人は大抵、あなたのいないところではあなたの悪口を言っています。そんな愚痴ばかりの人と仲良くなる必要性はありません。私は、こちらが話題を変えてもすぐにまた陰口を始める人とは距離を置くようにしています。
モノや仕組みに関する愚痴にも注意
「人に関する悪口は良くないけれど、モノや仕組みに関する悪口なら良いのでは?」という意見があるかもしれません。
しかし自分の感想を悪気無く伝えただけでも、悪口の対象を気に入っている聞き手はショックを受けます。実際私はこんな風に言われて悲しくなったことがあります▼
あのハンバーグ屋、まずいよね
○○っていうメーカー、10年後には潰れてそうだよね
また、職場で新人さんからこんな意見をもらったこともあります▼
このフォーマット使いづらくないですか?
何気ない意見が改善のきっかけになるのですが、自分が関わったものの悪口を言われると少なからず傷つきます。愚痴だけではなく、具体的な改善案をセットで出せたら良いですよね。
陰口について子どもにどう教育するか
娘にはたびたび、「陰口をたたくと自分が損をする理由」を伝えています。
子どもには「悪口や陰口はいじめにつながるからダメ。」だけでは不十分だと思うからです。
人間は集団外の者を排除したり、噂話や陰口で盛り上がったりしがちな生き物です。ストレスや不満があるときに悪口を言うと脳内でドーパミンが分泌されるため一時的にスッキリすることも事実。
また、子どもは理性が発達途中。「悪口や陰口はいじめにつながるからダメ。」と伝えるだけでは欲求を抑えることは難しいです。
そこで損得勘定を利用します。「陰口をたたくと自分が損をする理由」を知れば、損をしたくないという心理が働きますよね。それによって、陰口をたたきたい欲求を少し抑えられると考えます。
なお、娘が悩みを一人で抱えて苦しむことは避けたいので、「困ったことがあったらパパやママにいつでも相談してね。」とも伝えています。ノートに書き出して頭の中を整理してもらっても良いですよね。
愚痴を溜め込まないためには
陰口をたたくと自分の信用が低下すると述べてきました。しかし、愚痴やストレスを溜め込み過ぎて心身を壊してしまうことは、信用の低下よりもずっと恐ろしいことです。
私の場合は溜め込み過ぎないために、紙やブログに本音を書き出して気持ちを整理しています。
知り合いに見られていない前提のブログでは特定の人やモノを悪く書いてしまうこともありますが、後から読み直して非公開にすることもしばしば。
また、家族や親友など強い信頼が置ける人になら悪口を聞いてもらってもいいと思います。夫もたまに職場の人についての愚痴を話してくれるのですが、そういうときは夫がスッキリするまで共感して聴くようにしています。本当はあまり聞きたくないのでさりげなく話題を変えたいところですが、家族は特別です。
さいごに
今回の記事では、陰口をたたくと自分が損をするという内容を書きました。
ついつい言いたくなってしまう陰口。私も学生時代に部活の先輩や先生の悪口で友達と盛り上がってしまった記憶があります。親しい人に吐き出して共感を得られたらスッキリし、仲間意識が強まるなどのメリットはありますよね。
しかし、陰口には自分の信頼を下げるという大きなデメリットもあるのです。こういったデメリットと理由を肝に銘じておくことで、陰口は減らしていけるのではないでしょうか。
誰かの陰口をたたく時間を減らし、誰かの良いところを周囲に伝える時間を増やした方がずっとお得だと思います。