我が家ではニホンヤモリを2匹飼育しており、愛らしい姿に毎日癒されています。
爬虫類の飼育は、生き餌(生きたままのエサ)の用意が大変そう・・・。
というイメージがありますよね。
しかし実際は、「人工のエサ」のみでも飼育が可能です。

やもともり
この記事では、我が家でニホンヤモリをどのように飼育しているかについて書きます。
ニホンヤモリの飼育に興味をお持ちの方のご参考になれば嬉しいです。
- ニホンヤモリ飼育のために用意したもの
- ニホンヤモリのエサやりについて
- ニホンヤモリのケージの温度/湿度管理
- ニホンヤモリの飼育費用
- ニホンヤモリの脱走
- ニホンヤモリはなつくのか
- ニホンヤモリの豆知識
- まとめ
ニホンヤモリ飼育のために用意したもの
1.ケージ
ホームセンターでプラスチックケースを購入しました。
蓋がしっかり閉まり、横幅が20センチ程度のもの。500円ぐらいでした。
※緑のケージは元々家にあった100均のケース。小さいヤモリちゃん用です。
2.キッチンペーパー
ケージの中にキッチンペーパーを敷いておくと掃除が楽になります。
週に1回ぐらいの頻度でペーパーを交換しています。
3.ヤモリが隠れられるスペース
トイレットペーパーの芯や段ボールを利用し、ヤモリちゃんが隠れられるスペースを作りました。
4.霧吹き
100均で霧吹きを購入。朝と晩、ケージ内側の壁にたっぷり水を吹きかけて乾燥を防いでいます。

やもともり
ヤモリちゃんに直接吹きかけるのはNGです。驚かせたり体温を下げたりする原因になるからです。
5.竹串
エサやりのときに竹串を使用しています。
竹串は長いので、ヤモリちゃんがケージの奥にいるときにもエサやりしやすくてオススメ。洗って再利用できます。
6.ピンセット
フンを取るときに100均のピンセットを使っています。(長さ12センチほど)
7.温度/湿度計
100均で温度/湿度計を購入。ケージの蓋の上に置いています。
ヤモリちゃんは寒さと乾燥に弱いので、朝晩の霧吹きのときに温度と湿度をチェックしています。
※温度/湿度計上の謎の文字は、娘が書いてくれました
8.人工のエサ
エサはレオパドライという人工のエサをあげています。
ホームセンターで800円くらいで購入。
エサについての詳細は後述します。
9.パネルヒーター(寒い時期用)
ネットでパネルヒーターを購入。2500円くらいでした。
寒い時期はパネルヒーターの上にケージを置きます。ケージ内がヌクヌクになります。
冬でも室温が高い日は、ケージの底の3分の1くらいをパネルヒーターから外した方がよいです。(ケージ内が暑いとき、ヤモリちゃんたちが避難できるように。)
我が家ではケージを2つ載せるため以下の2号サイズを選びました。(小さなケージ1つなら1号サイズでOKです)▼
10.薄い毛布
遮光と保温目的で、ケージの上から薄い毛布をかけることもあります。
娘が赤ちゃんの頃に使っていた毛布です▼
ニホンヤモリのエサやりについて
1.エサの準備とエサやりの方法
レオパドライという人工餌を水でふやかして、ヤモリちゃんにあげています。
レオパドライ1粒に5滴ぐらい水をかけて20分ほど待つと、まとまりやすい柔らかさになります▼
20分後、水分を含んで膨らんだレオパドライ▼
エサが柔らかくなり過ぎたら、キッチンペーパーで軽く押しつぶして水分を吸い取ります▼
粘土くらいの柔らかさになると扱いやすいです▼
ご飯だよ~▼
竹串(尖っていない方)にエサをつけてヤモリちゃんの口元に持っていきます。
食欲があればエサを「キッ」と見つめ、勢いよくかぶりついてきます。
ヤモリちゃんが隠れ家から出てこない場合、隠れ家の出入り口にエサを近づけてみてください。
エサが付いた竹串をゆっくり動かすと、ヤモリちゃんがエサの存在に気づきます。
また、竹串からは食べなくても、ケージ内にエサを置いておくと食べてくれることがあります。
※エサを放置すると夏はケージ内が少し臭うので注意
エサの量の目安は、小さいヤモリちゃんにレオパドライ4分の1粒、大きいヤモリちゃんに4分の3粒です。(※食べ残しはもったいないですが処分)

やもともり
脱皮前など神経質になっている時期には数日間エサを食べないこともあります。
飼育を迷っていた頃は、小さな昆虫をケージに入れていました。しかしヤモリちゃんは興味を示しませんでした。
次に、ホームセンターで売られている生きたコオロギ(Sサイズ)を与えてみましたが、ヤモリちゃんにはサイズが大き過ぎたのか食べずじまい。
そこで頼みの綱としてレオパドライを購入。
4日間食べなければ飼育は諦めるつもりでしたが、3日目にパクッと食べてくれたので命を生涯預かることに決めました。
2.エサやりの頻度
我が家の場合、エサやりの頻度は3日に1回ほど。
それより頻度を上げても食べないため、最近は月曜日と木曜日でほぼ固定しています。
※食欲には個体差があります。ヤモリちゃんのサイズや体調、季節によっても変わります。
エサは4日ぐらいなら食べなくても問題ありません。大切なのは水分です。
旅行などで家を空ける際には、水を入れた小皿を入れておくなどしてケージ内の水分が無くならないようにします。
ニホンヤモリのケージの温度/湿度管理
ケージ内の温度が20度を下回らないように気をつけています。

やもともり
ヤモリちゃんは寒すぎると動きが鈍くなり冬眠してしまうこともあるそうです。
適温は18〜25度くらいなので、冬はケージの下にパネルヒーターを敷くなどして温度を管理しています。
また、温度だけでなく湿度の管理も重要です。
ケージ内が乾燥していると脱皮不全を起こしやすくなります。
我が家では朝と晩、ケージ内側の壁にたっぷり水を吹きかけています。

娘
ちなみにニホンヤモリは夜行性のため、基本的に日光浴は不要です
ニホンヤモリの飼育費用
我が家の場合、ニホンヤモリ飼育の初期費用は3200円くらいでした。
- ケージ・・・500円
- パネルヒーター・・・2500円
- 霧吹き・・・100円
- 温度/湿度計・・・100円

やもともり
その他、竹串などは家にあったものを使用できました。
継続的にかかる費用は、パネルヒーターの電気代と人工のエサ代です。
- パネルヒーター電気代・・・月に150円くらい(寒い時期のみ)
- 人工のエサ代・・・月に40円弱(レオパドライ1袋800円を月割り)
ニホンヤモリの脱走
ニホンヤモリは動きが素早く、しばしば脱走を試みます。
一度、小さい方のヤモリちゃんが脱走したことがありました。(私の不注意で、ケージの蓋がしっかり閉まっていなかったのです。)
それから毎日、家中を探しました。10日後にヤモリちゃんがひょこっとリビングに現れたときには心の底からホッとしました。

やもともり
ニホンヤモリは行動範囲が狭いため、脱走後も「まだ家のどこかに居るかも」という希望は残っています。
ニホンヤモリはなつくのか
ニホンヤモリは人間になつかないようです。

娘
本当は手に乗せたり、なでたりしたいけど、ストレスを与えないよう我慢しています。
ニホンヤモリの豆知識
寿命
平均10年。(この寿命の長さが、飼育を決めた理由の一つでした。)
体長
しっぽを含めた全長は10〜14センチ前後。
性格
臆病な性格で、暗く静かな場所が好き。触られることや、じっと見られることは苦手。
鳴き声と鳴く理由
我が家のヤモリちゃんは、たまに囁くような声で「ヂャッヂャッヂャッヂャッ」と鳴きます。「キッキッキッ」「ケッケッケッ」とも聞こえます。夜に鳴くことが多く、人が近づくと鳴き止みます。
求愛や威嚇のために鳴くそうです。
また、YouTubeで赤ちゃんヤモリが「ヂュィィィィ」と威嚇する動画を見たこともあります。
噛むこともある
ヤモリを捕まえようとして噛まれたことが一度だけあります。洗濯バサミ程度の力だったので痛くはありませんでした。
瞬きをしない
まぶたがないので瞬きをしません。眼球が乾かないよう、しばしば舌で眼球を舐める姿を見せてくれます。
たびたび脱皮する
個体差や時期にもよりますが、2週間に1度ぐらいの頻度で脱皮します。(脱いだ皮を自分で食べてしまう子の場合、いつ脱皮してるのか分からないこともあります。)
もし脱皮後に、指先などに残った皮を見つけたら、皮をぬるま湯でふやかしてピンセットでそっと剥がしてあげましょう。(皮がくっついた状態ですと、その部分が壊死してしまうことがあるそうです。)
フンについて
ヤモリちゃんは黒くて細長いフンをしますが、そこに白い物体(尿の中の固形成分)がくっついています。
壁登りが得意
指に沢山の細かい毛が生えていて、壁の凹凸にフィットさせて上手に壁を登ります。天井に張り付くのも得意。
体の色が変わる
環境に合わせて、体の色を少し変えられます。(白っぽくなったり、黒っぽくなったり)
瞳孔の大きさがコロコロ変わる
周囲の明るさによって、瞳孔の大きさがコロコロと変わります。

娘
部屋を明るくしていると黒目が縦に細長くなり、部屋を暗くすると黒目が丸くなります。
まとめ
ニホンヤモリは人工のエサをあげることに成功すれば、飼育しやすい生き物だと思います。
可愛いから飼ってみたいけど、生きた虫をエサにすることに抵抗がある…。
という方は、今回の記事をご参考いただき、飼育にチャレンジされてはいかがでしょうか。
記事の内容は我が家のニホンヤモリの飼育例であり、すべてのニホンヤモリに当てはまる訳ではありません。