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【人工のエサのみ】ニホンヤモリの飼育方法

※こちらの記事の最終更新日は2023年1月13日です

我が家ではニホンヤモリを2匹飼育しており、愛らしい姿に毎日癒されています。

爬虫類の飼育となると、「生き餌(生きたままのエサ)」の用意が大変というイメージがありますよね。

しかし実際は、「人工のエサ」のみでも飼育が可能です。

この記事では「我が家でニホンヤモリをどのように飼育しているか」について書きます。
ニホンヤモリの飼育に興味をお持ちの方のご参考になれば嬉しいです。

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ニホンヤモリ飼育のために用意したもの

1.ケージ

ホームセンターでプラスチックケースを購入しました。
蓋がしっかり閉まり、横幅が20センチ程度のもの。500円ぐらいでした。

(なお、緑の屋根のケージは元々家にあった100均のプラスチックケースで、小さいサイズのヤモリちゃん用にしています▼)

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2.キッチンペーパー

ケージの中にキッチンペーパーを敷いておくと掃除が楽になります。
週に1回ぐらいの頻度でペーパーを交換しています。

3.ヤモリが隠れられるスペース

トイレットペーパーの芯や段ボールなどを利用し、ヤモリちゃんが隠れられるスペースを作りました。

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4.霧吹き 

100均で購入。ケージ内の乾燥を防ぐため、朝と晩、ケージ内側の壁にたっぷり水を吹きかけます。

ヤモリちゃんに直接吹きかけるのはNGです。驚かせてしまうだけでなく、体温を低下させる原因にもなってしまうからです。

5.竹串

エサやりのときに使用しています。竹串は長いので、ヤモリちゃんがケージの奥にいるときにもエサやりしやすくてオススメ。洗って再利用できます。(なお、ピンセットでエサやりするのであれば竹串は不要です)

6.ピンセット

100均で購入。私はフンを取るときにピンセットを使っていますが、必須アイテムではありません。

7.温度/湿度計

100均で購入。ケージの蓋の上に置いています。

ヤモリちゃんは寒さと乾燥に弱いので、朝晩の霧吹きのときに温度と湿度をチェックしています。

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※温度/湿度計上の謎の文字は、娘が書いてくれました

8.人工のエサ

エサはレオパドライという人工のエサをあげています。
ホームセンターで800円くらいで購入。(エサについての詳細は後述します。)

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9.パネルヒーター(寒い時期用)

ネットで購入。2500円くらいでした。

寒い時期はこの上にケージをおき、パネルヒーターをつけっぱなしにしています。ケージ内がヌクヌクになります。

ただ、室温が高い日は、ケージの底の3分の1くらいをパネルヒーターから外しておいた方がよいです。(ケージ内が暑いとき、ヤモリちゃんたちの避難場所が必要なため。)

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我が家ではケージを2つ載せるため以下の2号サイズを選びました。(小さなケージ1つなら1号サイズでOKだと思います)▼

10.薄い毛布

遮光と保温目的で、ケージの上から薄い毛布をかけることもあります。

娘が赤ちゃんの頃に使っていた毛布です▼

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ニホンヤモリのエサやりについて

1.エサの準備

レオパドライという人工餌を水でふやかして、ヤモリちゃんたちにあげています。

我が家の場合、エサやりの頻度は3日に1回ほど。それより頻度を上げても食べないため、最近は月曜日と木曜日でほぼ固定しています。(※食欲には個体差があります。また、ヤモリちゃんのサイズや体調、季節によっても変わります。)

レオパドライ1粒に5滴ぐらい水をかけて20分くらいふやかし、まとまりやすい柔らかさにします。(エサが柔らかくなり過ぎないよう水量に気を付けます。)

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竹串の尖ってない方にエサをつけてヤモリちゃんの口元に持っていきます。食欲があるときはエサを「キッ」と見つめ、勢いよくかぶりついてきます。食欲がないときは見向きもしないので分かりやすいです。

また、竹串からは食べなくても、ケージ内にエサを置いておくと食べてくれることがあります。(※エサを放置すると夏はケージ内が少し臭います)

エサの量の目安としては、小さいヤモリちゃんには1回のエサやりでレオパドライ4分の1粒くらい、大きいヤモリちゃんには4分の3粒くらいです。(食べ残しはもったいないですが処分。)

ただ、脱皮前など神経質になっている時期には数日間エサを食べないこともあります。

補 足

ちなみに飼育をまだ迷っていたときには、エサとして小さな昆虫をケージに入れていたのですが、ヤモリちゃんは興味を示してくれませんでした。

次に、ホームセンターで売られている生きたコオロギ(Sサイズ)を与えてみても、ヤモリちゃんたちにとってはサイズが大き過ぎたのか食べずじまい。

そこで頼みの綱として、レオパドライを購入しました。

レオパドライを4日間与えても食べないようであれば飼育は諦めるつもりでしたが、3日目にパクッと食べてくれたので命を生涯預かることに決めました。

2.エサやりの頻度

餌やりの頻度は3日に1回程度です。

エサは4日ぐらいなら食べなくても問題ありません。大切なのは水分です。

旅行などで家を空ける際には水を入れた小皿を入れておくなどしてケージ内の水分が無くならないよう注意が必要です。

ニホンヤモリのケージの温度/湿度管理

ケージ内の温度が20度を下回らないように気をつけています。
ヤモリちゃんは寒すぎると動きが鈍くなり冬眠してしまうこともあるそうです。

適温は18〜25度くらいなので、冬はケージの下にパネルヒーターを敷くなどして温度を管理しています。

また、温度だけでなく湿度の管理も重要です。

ケージ内が乾燥していると脱皮不全を起こしやすくなってしまいます。我が家では朝と晩、ケージ内側の壁にたっぷり水を吹きかけています

ちなみにニホンヤモリは夜行性のため、基本的に日光浴は不要です

ニホンヤモリの飼育費用

2匹飼育している我が家の場合、初期費用は3300円くらいでした。(※エサ代は含めず)

「ケージ、パネルヒーター、エサ」以外は、100均や家にあるもので揃いました。

また、継続的にかかる費用は、パネルヒーターの電気代と人工のエサ代です。
電気代が月に150円くらい(寒い時期のみ)、人工のエサ代が月に40円弱です。

 

ニホンヤモリの脱走

ヤモリちゃんたちは動きが素早く、しばしば脱走を試みます。

一度、夜中に小さい方のヤモリちゃんが脱走したことがありました。(私の不注意で、ケージの蓋がしっかり閉まっていなかったのです。)

10日後にヤモリちゃんがひょこっとリビングに現れたときにはホッと胸を撫で下ろすとともに、すぐさま捕獲しました。

ちなみに、ニホンヤモリは行動範囲が狭く、一度住み着いた家から離れることはあまりないそうです。そのため逃げてしまった場合にも希望は残っています。

ニホンヤモリはなつくのか

慣れてはきますが、なついてはくれないようです。

ニホンヤモリの豆知識

寿命
平均10年。(この寿命の長さが、飼育を決めた理由の一つでした。)

体長
しっぽを含めた全長は10〜14センチ前後。

性格
臆病な性格で、暗く静かな場所が好き。触られることや、じっと見られることは苦手。

瞬きをしない
まぶたがないので瞬きをしません。眼球が乾かないよう、しばしば舌で眼球を舐める姿を見せてくれます。

たびたび脱皮する
個体差や時期にもよりますが、2週間に1度ぐらいの頻度で脱皮します。(脱いだ皮を自分で食べてしまう子の場合、いつ脱皮してるのか分からないこともあります。)

もし脱皮後に、指先などに残った皮を見つけたら、皮をぬるま湯でふやかしてピンセットでそっと剥がしてあげましょう。(皮がくっついた状態ですと、その部分が壊死してしまうことがあるそうです。)

フンについて
ヤモリちゃんは黒くて細長いフンをしますが、そこに白い物体(尿の中の固形成分)がくっついています。

壁登りが得意
指に沢山の細かい毛が生えていて、壁の凹凸にフィットさせて上手に壁を登ります。

体の色が変わる
環境に合わせて、体の色を少し変えられます。(白っぽくなったり、黒っぽくなったり)

瞳孔の大きさがコロコロ変わる
周囲の明るさによって、瞳孔の大きさがコロコロと変わります。部屋を明るくしていると黒目が縦に細長くなり、部屋を暗くすると黒目が丸くなります。

まとめ

ニホンヤモリは人工のエサをあげることに成功すれば、飼育しやすい生き物だと思います。

「可愛いから飼ってみたいけれど、生餌には抵抗がある」という方は、今回の記事をご参考いただき、飼育にチャレンジされてはいかがでしょうか。

注意点

記事の内容は我が家のニホンヤモリの飼育例であり、すべてのニホンヤモリに当てはまる訳ではないことをご了承ください。

 

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