自分の子がお友達のモノを盗ってしまったり、反対にお友達にモノを盗られたりといったトラブル。経験された方は多いのではないでしょうか。
今日は、娘のオモチャを盗んだお友達とのやり取りについて書きます。
スポンサーリンク
娘のオモチャ紛失
先週の土曜日、娘のお友達(Sちゃん・小学2年生)が家に遊びに来ました。
娘と同じクラスの、活発で明るい女の子。
たまに子ども同士で小さなケンカはするものの、基本的には仲良く遊んでいます。
その日はニンテンドースイッチなどを楽しんで、夕方には帰って行きました。
数時間後、娘が悲しそうな顔で言いました。

娘
ブレスレットが無い・・・。Sちゃんかも。
Sちゃんがオモチャのブレスレットを触っていたのを覚えていた娘は、Sちゃんを疑っていました。
私は証拠がないのに決めつけるのはよくないと伝え、まずは娘と一緒に探すことにしました。
しかし実際のところ、私もSちゃんを疑っていました。
というのも、以前に一度、娘が珍しいデザインのヘアゴムを無くしたことがあったのですが、数日後にSちゃんが同じヘアゴムをつけていたのです。
(Sちゃんは「ママに買ってもらったの。」と言っていたので、その時は深く追求しませんでした。)
今回無くなったブレスレットは、ソファの下など家中を探したものの見つからず。
うーん、どうしたらいいんだろう。
Sちゃんが盗ったところを見た訳ではありません。娘の勘違いや虚言の可能性もゼロではないですし、疑われたらSちゃんは悲しむでしょう。

やもともり
月曜日に、ブレスレットをしまった場所をSちゃんに確認しよう。もしSちゃんが覚えていなければブレスレットは諦めよう。
そう娘と話しました。また同じことが起きたら嫌ですが、数百円のオモチャのために大ごとにはしたくなかったのです。
諦めるのを止めた理由
一夜明けて日曜日。
朝食前に、娘がまた悲しそうな表情で言いました。

娘
スクイーズのオモチャがちぎられて、半分無くなってる。
確かに、パンの形をしたスクイーズがちぎられて半分無くなっていました。
私は土曜日、Sちゃんがそれを触って遊んでいるところを見ていました。そのときにはまだ、ちぎれていませんでした。
ブレスレットだけでなくスクイーズも無くなっている。Sちゃんが盗った可能性がかなり高いな。
娘が大事にしていたオモチャが2つも無くなりました。
もしSちゃんが犯人だとしたら、これ以上繰り返す前に止めさせたいと思いました。それに、Sちゃんに「この家はチョロい」となめられるのも嫌でした。
「月曜日に娘から確認してもらおう」という甘い考えは捨て、すぐにSちゃんに話を聞きに行くことにしました。
話すにあたり気を付けようと思ったこと
- 人目につかない場所で話す
- かがんで目を見て真剣に話す
- 「盗った?」ではなく、まずは「知らないかな?」と確認
- 状況証拠だけしかないので、「知らない」で通されたら諦める
いざ、お友達と対面

やもともり
今からママと二人で、Sちゃんの家に行こう。
Sちゃんの家に到着し、娘がチャイムを鳴らしました。すると、Sちゃんが笑顔でドアを開けてくれました。
でも、娘の隣に立っている私に気付くと、Sちゃんの表情が曇りました。

Sちゃん
え?どうしたんですか?

やもともり
急に来ちゃってごめんね。教えて欲しいことがあるんだけど、5分くらい時間もらえないかな。
今の自分は万引きGメンのようだなと客観的に思いました。3人で人目につかない場所まで移動し、Sちゃんへの尋問スタート。

やもともり
Y(娘)の大切なオモチャがね、2つ無くなっちゃったの。ブレスレットと、パンのスクイーズ。探しても見つからなくて、Sちゃんどこにしまったか覚えてるかな?

Sちゃん
知りません。全然知りません。

やもともり
そっか。土曜日にSちゃんが触ってたみたいだから、覚えてるかなぁと思ったんだけど。

Sちゃん
触ったかもしれませんが、元の場所に返したと思います。私は本当に何も知りません。
大人っぽい口振りで、悪びれた様子もなく冷静に答えるSちゃん。本当に知らないようにも見えました。嘘をつくのに慣れているのかも、とも思いました。
最後に少し意地悪なお願いをしてみました。これでだめなら引き下がるつもりでした。

やもともり
知らないんだね。変なこと聞いてごめんね。じゃあ最後に念のため、Y(娘)がSちゃんのお家に少しおじゃまして確認してもいいかな?小さなオモチャだからね、間違えて持って帰っちゃうこともあるし。
するとSちゃんは急に動揺し、

Sちゃん
ごめんなさいっ。今持ってきます!
と言って自分の家に入ると、すぐにオモチャを2つ持って来ました。

やもともり
見つかって良かった。返してくれてありがとう

Sちゃん
ごめんなさい。

やもともり
人のモノが欲しくて持って帰りたくなる気持ちは分かるよ。でも、人が悲しむことはやめようね。Y(娘)はSちゃんが大好きだから、これからも遊びに来てね。
こうして無事にオモチャを取り返し、Sちゃんの家を後にしました。
ちなみにこの日、Sちゃんのママは不在でした。今回の件は、Sちゃんのママには伝えていません。大ごとになると面倒ですし、気まずくなることを避けたいからです。もしまた同じようなことが起こったときには、報告するかもしれません。
今回、Sちゃんは「ごめんなさい」という言葉は繰り返していたものの、反省しているようには見えませんでした。
悪い癖は、少し伝えただけでは治りません。(10回ぐらい伝えてやっと響くかどうか、ぐらいに思っています。)
でも今は「これからのSちゃん」を信じることにします。
自分や、自分の娘だっていつ加害者になるか分からないので、出来るかぎり他人への寛容さを忘れないでいたいと思います。
帰り道で娘と話したこと

娘
オモチャ返ってきてよかった~。

やもともり
そうだね〜。ねぇY(娘)、今回Sちゃんがやったことは、他の人には内緒にしてあげてね。誰にだって間違いはあるからね。

娘
はーい。あ、お昼ご飯食べ終わったらSちゃんと公園行ってくるね。
寛容だなぁ、この子は。こういうとこ見習わなきゃな。