こんにちは。やもともりです。
小学三年生の娘はお絵描きが大好き。最近では紙に描くよりも、スマホを使ったデジタルお絵描きの方を好んでいました。
\ 色塗りが特に楽しいとのこと /
そんな娘が、とあるきっかけからiPadを欲しがるようになりました。
義妹(夫の妹)が、iPad ProとApple Pencil(アップルペンシル:Apple純正のタッチペン)を使ってイラストを描いてくれたのです。目の前で描かれたのは、淡いタッチの可愛いクマさん。さすがデザイナーさんです。そして義妹は「〇〇ちゃん達も何か描いてみる?」と言ってくれました。
娘も私もApple Pencilに触れるのは初めてです。手に持った感じは鉛筆に似ていますが重さは鉛筆より少し重め。また、義妹のiPad Proの液晶画面はザラザラしていました。
イラストの知識ゼロ、タブレットど素人の私が試しに線を描いてみたところ、「えっ」と声をあげるほどの驚きがありました。紙に描いているような感触で、描きやすさ抜群。
驚きと軽いショックで固まっていた私に、義妹が教えてくれました。この描き心地は「液晶画面に貼った特殊フィルム」と「Apple Pencil」のおかげだそうです。
ザラザラとした特殊フィルム(ペーパーライクフィルム)の上ではペン先にほどよい摩擦がかかります。また、ペン先の反応が正確なため、線がずれたり途切れたりといったストレスはありません。さらにApple Pencilには「筆圧を感知する機能」があるそうで、力強い線から繊細な線まで思い通りに描けました。感動もの。
「100均のタッチペンや指」を使ったiPhoneのお絵描きと比べると、画面サイズ、描きやすさ、描き心地、どれも雲泥の差でした。
娘も目の前の道具にすっかり魅了され、しばらく言葉を発しませんでした。そのあと真顔で一言。
私もこういう道具でイラストのお仕事がしたい。
娘がこれほど真剣な顔つきで何かを欲しがることは初めてのことでした。
その日から夫婦でよく話し合い、以下のように意見が一致。デジタルお絵描き練習のため、思い切ってタブレットを購入することにしました。
- 娘のお絵描きの情熱を消したくない
- まずはそこそこの値段と性能の道具で基礎から練習して欲しい
- イラストの基礎はYouTubeから学んでもらう(習い事感覚で)
- タブレットを使うときの約束を作る
高価な買い物でしたが、時間を忘れるほど夢中になれることはとても貴重。娘の気持ちを大切にしたいと思いました。
ここからはデジタルお絵描き練習のために購入したモノや、使用しているお絵描きアプリ、オススメ動画や約束ごとについてご紹介します。
購入したモノ
iPadが5万円、タッチペンが3,000円、フィルムが1,500円、カバーが1,500円くらいでした。合計で約56,000円(税込)。価格は日々変動しますがご参考までに。
iPad
小学生の娘がデジタルお絵描きをする場合、iPadなどの「タブレットパソコン」が使いやすそうだと思いました。(パソコン機能が内蔵されていない「ペンタブレット(液晶タブレットや板タブレット)」ですと持ち運びがしづらく、作業場所も限られてしまいます。)
タブレットパソコンについて義妹や家電屋さんに聞いたところ、iPadについて参考になる情報を教えてもらいました▼
- iPadの方がAndroidのタブレットより高価
- iPadの方がAndroidのタブレットより断然描き心地がよい
- iPadの方がAndroidのタブレットよりOSのアップデート対象期間が長い
- iPadの方がiPad Proより安い
- iPadとiPad Proの描き心地には素人が分かるほどの大差はない
総合的に考えて、今の娘にはiPadがちょうど良いと判断しました。
ちなみにiPadの相場を調べて知ったのですが、中古や一世代前のものでもお高いんですね・・・。
リセールバリューや寿命を考慮に入れた結果、「iPad 10.2インチ 第9世代(Wi-Fi/64GB/2021秋モデル/シルバー」を新品で購入しました。
iPadのバッテリーの寿命はネットでは約2~3年と見かけましたが、Appleの店員さんがおっしゃるには、ライトユーザーなら3~5年。動作が遅くなっても7〜8年使い続けている人もいるんだとか。
今回購入したiPadはiPad Proに比べたら安いとは言え約5万円。我が家にとっては高価だったので、1年後に娘がお絵描きに飽きていたら売るつもりです。iPhoneやiPadといったApple製品はリセールバリューが高いので、恐らく1年後でも2万円ほどで買い取ってもらえると思います。
タッチペン(スタイラスペン)
どれを購入するか一番迷ったのはタッチペンです。ネット情報によると、本格的にイラストを描くのであればApple Pencilは必須という意見が大多数。一番の理由はApple Pencilの「筆圧感知」機能。ペン先に込める力加減によって、線の太さや濃さが変えられるのです。
iPad用のApple Pencil(第1世代)は新品で約14,000円。中古品でも半額ぐらいの値段で売られているものが多かったです。なお、Apple Pencil(第1世代)の中古買取価格は1,000~3,000円といった感じでした。
Apple Pencil(第2世代)というものも18,000円ほどで発売されていますが、Apple Pencil(第2世代)はiPadでは使用できません。iPad proやiPad Airなどでしか使えないそうです。製品を購入する際は、「ご自身のiPadのモデルや世代」に対応しているかを事前によく確認する必要があります。色々とややこしいですよね。
機能と値段に悩んだ末に、筆圧感知機能は諦めました。娘にはネットの評判が良かった3,000円ほどのタッチペンを購入。(感覚が麻痺していますが、ペンに3,000円って普通に高いですよね。)「筆圧感知」機能は付いていないものの、性能や描き心地にとても満足しています。
iPad対応で「筆圧感知」機能が搭載されたペンとなるとApple Pencil一択でした。
Apple Pencil以外にも筆圧感知搭載のペンはわずかにあったのですが、取扱いが終了していたり、感度が悪いという評価が目立ったり、良さそうだけど有線だったりという結果だったのです。
もし今後、娘のお絵描きが上達し筆圧にこだわるようになったらApple Pencilの購入を検討します。
液晶保護フィルム
液晶保護フィルムは、紙のような質感の「ペーパーライク」タイプにしました。色々な商品がある中で、ブルーライトカットが付いているものを購入。
子どもの目の負担が少しでも減ればいいなと思いました。
購入したフィルムはほどよいザラザラ感で、ペンを走らせたときの感触や音が心地よく大変満足しています。貼り方の解説が分かりやすいのも好印象。
なお、解説通りにやっても、気泡が8つぐらい入ってしまい絶望しました。
悪いのは商品ではなく私の腕。フィルムを貼る作業がド下手なんです。
根気よく気泡を外に押し出したら最終的にキレイになりほっとしました。
iPadカバー
iPadのカバーについてはタッチペンが収納できるタイプを選びました。おかげでペンを紛失する心配が減ります。素材はソフトシリコン。作りがしっかりしていて安心感があります。すべすべとした手触りで、色もキレイ。娘も気に入っています。
使っているお絵描きアプリ
現在娘が使っているお絵描きアプリは、無料で使える「アイビスペイント X」。ちなみに義理の妹が使っていたのは有料の「プロクリエイト」というアプリ。
「プロクリエイト」の方が本格的ですが、娘は使い慣れているアイビスペイントの方で良いそうです。
\ 娘、ソファで寝ころびながらお絵描き中 /
\ 何を描いているのかな・・・ /
\ アーニャのお手本をなぞり描きして色を塗ったそうです /
【アイビスペイント】について
アイビスペイント公式サイト▼
過去の記事でもご紹介したことがありますが、無料とは思えないほど機能が充実しているアプリです。有料版もありますが、我が家では無料版で十分。(無料版ではペンの種類などが限定されますが、広告を視聴することで色々なペンが使えるようになります。)
アイビスペイントでは、3,000円で購入したタッチペンの「傾き機能」が使えませんでした。娘にとっては問題ないようです。
アイビスペイントの使い方は、アイビスペイント公式のYouTubeサイトで学べます▼
https://www.youtube.com/c/ibisPaint
また、こちらのチャンネルの動画もアイビスペイントの基本操作を分かりやすく解説してくれているのでオススメです▼
【プロクリエイト】について
プロクリエイト公式サイト▼
プロクリエイトはデザイナーである義妹が使っている本格的なペイントアプリです。iPadで買う場合の価格は現時点で1,220円(税込)。月額ではなく買い切りです。娘が本格的に描きたいというようになったら購入したいと思っています。
基礎はYouTubeで学ぶ
娘にはお絵描きを自由に楽しく続けてもらいたいものの、せっかくだから基礎を少しずつ学んで欲しいとも思っています。
イラストの基礎というと、こんなイメージがあります▼
- 描き始める前に、どこに何を書くか決めて下書きする
- 顔・体・髪型・手足・服の描き方
- 色の塗り方、影の付け方
- 男女の書き分け、子どもやお年寄りの描き方など
書き始める前に「イメージ」と「下書き」をすることが大切。最初のうちはお手本をなぞり描きしたり、お手本をよく観察しながら描いたりを繰り返すのが良さそうですね。
基礎を学ぶには、習い事に通ったりユーキャンなどの講座で学んだりという方法もありますが、まずはYouTubeに頼ることにします。YouTubeのイラスト解説動画を観ながら、基礎を少しずつ学んでもらうという方法です。
「SS manga diary-慎本 真- 」さんのYouTubeチャンネルはオススメです。初心者の書き方と比較する場面や、初心者の気持ちに寄り添った発言が多いので親しみやすいです。
慎本先生の解説が面白くて癖になりました。
また、面白いだけではなくとても分かりやすい。難しい説明をあえて省き、ポイントやコツをかみ砕いて教えてくれるためだと思います。子どもにも理解しやすい内容で、大変参考になる動画です▼
iPad購入にあたり娘と約束したこと
娘にお絵描き用としてiPadを買っても、実際にはYouTubeの娯楽動画を視聴するだけの道具になるかもしれません。また、イラストに熱中し過ぎて生活リズムが乱れたり、勉強がおろそかになることも心配でした。
そのためiPad購入前に、娘とiPadを使うときの約束をしました▼
- 夜9時以降は使わない
- 「チャレンジタッチ」や「宿題」など、必要なことを済ませてから使う
- 不注意が原因で壊した場合は買い換えない
- イラストの基礎についてYouTubeで学ぶ
こういった約束を守ったうえで、今まで通り描きたいときに楽しくお絵描きしてもらいたいです。
最後に
娘の「デジタルお絵描き」のためのiPad。正直、贅沢で甘やかしかなと夫婦で悩みました。しかし、「お絵描きが大好き」という娘の気持ちに水を差さず応援していこうと購入に踏み切りました。
娘は「iPhoneに比べてiPadは画面が大きいから、描きやすさが全然違う。」と喜んでいます。
描いている途中の拡大や縮小の手間が減り、細かい箇所も書きやすくなったそうです。それに、画面に手のひらを置きながら描けることが大きなポイントなんだとか。
\ iPadで娘が最初に描いたのはなぜか団子 /
1年後もお絵描きを続けてくれていたら、Apple Pencilやプロクリエイトの購入を検討しようと思っています。
お絵描き好きのお子さんがいらっしゃる方や、ご自身で趣味としてデジタルイラストを始めてみたいという方。iPadでのお絵描き、とてもおススメです。