こんにちは。やもともりです。
我が家では3匹のニホンヤモリを飼育しており、写真や動画で成長記録を残しています。
ただ、ヤモリはとても臆病な生き物。ケージの屋根裏や隠れ家など、暗い場所でじっとしていることが多く、なかなか撮影できません。
たまたま撮影しやすい位置にいる場合でも、カメラ初心者の私が撮るといつも同じような写真になり、ヤモリの魅力が伝わらないのです。
- ヤモリになるべくストレスを与えず撮影したい
- 長く飼育していると飼育ケージが曇ってきて、外から綺麗に撮れない
- 撮影中のヤモリの脱走が心配
- 高価なカメラは使わず、スマホで気軽に上手に撮りたい
- ヤモリの目や指など、細部も綺麗に撮影したい
そう思って色々調べて試したところ、撮影のコツや必要な道具が分かり、満足のいく写真が撮れるようになってきました。

やもともり
ちなみに私のスマホはiPhone11。Proではなく通常タイプです。
この記事では、臆病な生き物をスマホで撮影するときの注意点や工夫について書きます。
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- 臆病な生き物を撮影するときに気を付けること
- 飼育ケージが曇っていたら、撮影用に新品のアクリルケースを用意する
- スマホで上手に撮影するためのコツ
- 細部を拡大して撮りたいときはマクロレンズを装着する
- 写真の加工について
- おわりに
臆病な生き物を撮影するときに気を付けること
ヤモリのような臆病な生き物を撮影するとき、一番大切なのは「ストレスを与えないよう配慮すること」です。特に、強い光や大きな音や振動に気を付けます。
長時間の撮影や頻繁な撮影もNG。フタを開けて撮影する場合、脱走にも注意します。
ほどよい明るさの場所で撮影する
明る過ぎる場所で撮影しようとすると、ヤモリが警戒して隠れたり、体の色が変わったりします。
だからといって暗い場所で撮影するとブレやすくなります。(※フラッシュは被写体にストレスがかかるので使いません)
そのため、明るすぎず暗すぎず、ほどよい明るさの場所で撮影します。

やもともり
私の場合、カーテンを閉めて、部屋の蛍光灯の明るさだけでヤモリを撮影します。
なるべく音や振動を出さずに撮影する
音に敏感な生き物をiPhoneで撮影するときは、カメラのシャッター音が気になりますよね。日本のiPhoneでは、純正カメラアプリのシャッター音を消すことができません。盗撮防止の機能のためです。
「StageCameraHD」というiOS向けのカメラアプリならマナーモード状態でシャッター音を消せますが、純正のカメラアプリよりも画質や機能が劣ります。
そこで、iPhone純正のカメラアプリのまま、シャッター音を小さくすることにしました。
【iPhoneの純正のカメラアプリでシャッター音を小さくする方法】はこちら▼
①設定 > アクセシビリティ > オーディオとビジュアル >
の中の【バランス(左 0.00 右)】というスライダーを、真ん中から左端に移動させる
②本体下部にある「右側のスピーカー」を指やマスキングテープで塞ぐ
※撮影が終わったら必ず、【バランス(左 0.00 右)】のスライダーを真ん中に戻しましょう
※古い機種ではできない場合があります
また、ヤモリは音だけでなく振動にも敏感なので、なるべくそうっと動いてケージを揺らさないように気を付けましょう。
長時間の撮影や頻繁な撮影はしない
ヤモリは触られたり見られたりすることが得意ではありません。そのため、撮影はささっと短時間で済ませることが大切です。
上手く撮れないからと粘ったり、頻繁に撮影したりすると、ヤモリにたくさんのストレスを与えてしまいます。

やもともり
上手く撮れないときには早めに諦めて、別の機会に挑戦します。
ヤモリが脱走しないよう気を付ける
ヤモリのケージのフタ全体をパカッと取り外すと撮影しやすくなりますが、この方法はオススメできません。ヤモリが脱走しやすくなるからです。
たとえ広くて深いケージで飼育していても、フタを開けるときは常に注意が必要です。
我が家で飼育しているヤリちゃんの場合、赤ちゃんの頃は警戒心より好奇心の方が強く、指を近づけるとよく寄ってきてくれました。
しかし成長するにつれて警戒心が高まり、逃げ隠れすることが増え、移動スピードも上がりました。そのため、飼育ケージのフタを開けるときには脱走しないよう気を付けています。
飼育ケージが曇っていたら、撮影用に新品のアクリルケースを用意する
飼育ケージが年月を経て曇ってくると、中にいるヤモリが綺麗に撮れません。だからと言ってしょっちゅうケージを買い替えるのは大変ですよね。
そこで、ヤモリの撮影用に新品のアクリルケースを1つ購入しました。撮影するときにだけ使うことで、透明度が長持ちします。
撮影したいときはヤモリを飼育ケージから慎重にアクリルケースに移し、撮影をささっと済ませてまた慎重に飼育ケージに戻します。
ちなみに購入したアクリルケースは組み立て式でした。20分ほどで組み立て完了。透明度が高く、とても気に入っています。
組み立てる前に、アクリル板6枚それぞれの両面に貼られた保護フィルムをはがす必要がありました。(爪で角を強めに何度もカリカリして、少しだけめくれた所をつまむと一気に気持ちよく剥がせます。)
剥がし終えたら直方体の形にし、付属のゴムリングで15箇所をとめて、上面にある給餌口に丸いゴムをはめたら完成♪
スマホで上手に撮影するためのコツ
いつも同じような写真になってしまい、ヤモリの魅力がなかなか伝わらないなぁ。
撮影が苦手だった私ですが、透明度の高いアクリルケースを用意し、以下のコツを試したことで撮影が少し上手になりました♪
ズームを使わず、なるべく被写体に近づいて撮る
ズームすると画質が落ちるので、なるべくズームに頼らず被写体に近づいて撮影することにしました。
様々な角度から撮る
様々な角度から撮影することで、被写体の色々な姿を捉えることができます。また、光の当たり方も変わってきますね。意図しないものが映り込んでいたら、撮影する角度を変えましょう。

やもともり
生き物の目線と同じ高さや、それより低い目線で撮るのもオススメ。スマホを上下逆さにして撮ると、レンズがより地面に近づきます。
構図を意識する
「何を記録したいのか、何を伝えたいのか」が決まっていないと、被写体を画面の中央に配置する構図(日の丸構図)で撮りがち。いつも同じような写真になり、伝えたいことが伝わらないこともあります。
それを改善するコツは、構図を意識して撮影すること。

やもともり
全身を撮るのか、体の一部を撮るのか。
もし背景も広く含めたいなら横向きで撮ります。
構図には色々な種類がありますが、ヤモリを撮影するときに使いやすい構図は「日の丸構図」の他に「三分割構図」や「対角線構図」などが挙げられます。
三分割構図
写真の縦横をそれぞれ三分割し、その線や交点にメインとなる被写体がくる構図です。余白が生まれ、写真に広がりが生まれます。
iPhoneの「設定 > カメラ > グリッド」という箇所をオンにすれば、以下のように白い補助線(グリッド線)を表示できます。
対角線構図
斜めのラインを意識した構図です。奥行きや動きが生まれやすくなります。
被写体の視線の先の空間を広く取ると、ストーリー性のある写真になります。
一番魅せたいポイントにフォーカス(焦点)を合わせる
ヤモリのチャームポイントはたくさんありますが、私が特に可愛いと感じるのは目と指です。
目に焦点を合わせました。明るい場所にいると瞳孔が閉じるので黒目が細長く見えます▼
可愛く揃えていた両手(前足)にフォーカスを合わせました▼

やもともり
iPhoneで撮影するときは、ピントを合わせたい場所をタップしてフォーカスを合わせます。
ピントを合わせたい場所を長押しすると、明るさとピントをロック(AE/AFロック)できるので撮影しやすくなります。被写体を「画面の中央」以外に配置して撮影したいときに便利です。
背景をぼかしたいときは、ポートレートモードで撮影
iPhoneの純正カメラアプリでは、ポートレートモードを使うことで被写体の背景をぼかしたり、被写体への光の当たり方を調整(照明効果を適用)したりできます。

やもともり
被写体が際立ち、オシャレな雰囲気の写真になります。
カメラアプリを開いて「写真」の隣の「ポートレート」を選択し、上の「f」マークを押すとぼかしを調整できる目盛りが表示されます。目盛りの数字が小さいほどぼかしが強くなります。
ぼかし無しの写真と、ぼかし有りの写真▼
細部を拡大して撮りたいときはマクロレンズを装着する
マクロレンズを使うと、全体ではなく細部を拡大して撮影できます。
私は小さな生き物や植物の観察が好きなので、撮影もできたらいいなと思い、「スマホに装着するタイプの10倍マクロレンズ」を購入しました。高級なデジカメよりも気軽に試せます。
マクロレンズでの撮影には、以下のような特徴があります。
- 狭い範囲(数センチ程度)の撮影用なので、広い範囲は撮れない
- 被写体にかなり近づく必要があり、影ができやすい
- ピントを合わせるのが難しい
- 手ブレが起きやすい
- よく動く被写体の撮影には不向き

やもともり
少し難しいですが、その分ピンとが合ったときに見える世界には感動します。
マクロレンズの取り付けは、クリップで挟んでネジを締めるだけ。取り付けると60グラム重くなり、横から見たとき2センチほど分厚くなります。撮影後の取り外しも簡単です。
被写体との距離を4~7センチあけて撮影します。
マクロレンズで硬貨と紙幣を撮影
硬貨や紙幣など平面的な被写体の場合、ピントが合う範囲は4センチくらい。500円玉や新5千円札の梅子さんのお顔は綺麗に撮れました。
立体的な被写体だと、ピントが合う範囲はさらに狭くなります。
マクロレンズでヤモリを撮影
マクロレンズを使うと、ヤモリの目や指など体の一部を綺麗に拡大できました。

やもともり
ヤリちゃん、撮影させてくれてありがとう♡
マクロレンズで金魚を撮影
金魚もマクロレンズで撮影してみましたが、泳ぎ回っているためピントがなかなか合いませんでした。連写モードで何枚も撮影し、ボケずに撮れた写真がこちら。
iPhone11以降の機種は、シャッターボタンを左にスライドすると連写モードになります。(iPhone11より前の機種は、シャッターボタンを長押しで連写できます。)
写真の加工について
撮影後に「明るさ」・「彩度」・「ビネット」の数値を上げると、インスタ風の「映える写真」になります。さらにコントラストを調整することで、より印象的な仕上がりに。
ただ私は「実物以上に綺麗に見せる目的」の加工はしません。
「目の前に見えているもの」と「撮影したもの」との色合いや明るさが大きく異なる場合のみ、加工すればいいと考えています。

やもともり
加工をする主な目的は、プライバシーへの配慮です。
おわりに
カメラについて学び、ヤモリの写真を撮るコツを身につけたことで、以前よりも写真を撮ることが好きになりました。
「被写体によく近づき、下から撮る」など、様々な角度から撮影することで新たな発見が生まれますね。狭い世界を深く見つめることはとても楽しいです。
ただ、思い通り撮影することにこだわり過ぎると、被写体や周囲の人々に迷惑をかけてしまうことがあります。その点には十分気を付けていきたいです。

やもともり
「今日は上手く撮影できないな」と感じたら、無理せずまた別の機会に撮影します。