こんにちは。やもともりです。
我が家では、小学三年生の娘が「水書道セット」を使っています。
準備や片付けが大変だからという理由で習字教室に行きたがらない娘。「せめて自分の名前は綺麗に書けるようになって欲しい」と思い購入しました。
墨の代わりに水で書けるので、気軽に習字の練習をしています
水書道で名前を書く練習のためのお手本はエクセルで自作したものです。また、「なぞり書き」で繰り返し練習できるように水書道の用紙に工夫を加えました。
今回の記事では娘の水書道セットに加えた工夫について書きます。習字のお手本をエクセルで作る方法も載せていますので、自宅で気軽に習字の練習がしたい方のご参考になると幸いです。
- 水書道とは?どんなメリットがあるの?
- 水書道のデメリットは?
- 水書道の用紙でも「なぞり書き」できるようにした
- 【フォントが選べる】習字のお手本をエクセルで作る方法
- 習字の基本はYouTubeで学ぶ
- 最後に
水書道とは?どんなメリットがあるの?
水書道(水習字)とは「墨ではなく水を使って専用用紙に文字を書く習字の方法」です。
汚れる心配が無く、準備や片付けも簡単。書いた文字は水が蒸発するにつれて消えていくため、専用用紙に何度も書くことができます。こういった点が、気軽に繰り返し習字の練習をしたい人に向いていると思いました。
ちなみに我が家で使っているものは、【太筆(1本)とお手本帳(1冊)、専用用紙(グレー2枚・ピンク1枚)】がセットになっているこちらです▼
水書道のデメリットは?
水書道にはデメリットもあります。例えば以下のような点です。
- 書いた文字が数秒で消え始めるため、書いた作品を残せない
- 専用用紙が透けず、「敷き写し」や「なぞり書き」ができない
(※敷き写し=お手本の上に薄い紙をのせ、透かしてかき写すこと)
書いた作品を残せない点については大きな問題ではありません。我が家では練習用だと割り切っていますし、作品として残したければ文字が消える前に写真や動画で撮影すれば良いからです。
一方、「敷き写し」や「なぞり書き」ができない点は問題です。初心者にとって「左に置いたお手本を見ながら書く」ことは難しく、「なぞり書きから始める方法」の方が合っていると思うためです。
専用用紙に「なぞり書き」用の文字があらかじめ印刷されている商品も見かけますが、「自分の名前」が印刷されている商品はありませんよね
水書道の用紙でも「なぞり書き」できるようにした
「なぞり書き」や「敷き写し」ができないというデメリットに対応するため、水書道の専用用紙に娘の名前(漢字四文字)の輪郭を書くことにしました。
(※説明用に、山田花子さんのお名前をお借りしました)
我が家には水書道の専用用紙が3枚あります。そのうちの1枚を「名前のなぞり書き練習用」にしたのです。
輪郭の書き方は以下のとおりです。
水書道の専用用紙に名前の輪郭を書く方法
まず名前のお手本をエクセルで作って印刷します(作り方は後述)▼
お手本を裏返して文字の裏を鉛筆で塗りつぶします▼
鉛筆を寝かせると塗りやすいです。
塗りつぶした面を水書道の専用用紙の上にのせ、先の丸い鉛筆でお手本の文字の輪郭を強くなぞります▼
お手本を外すと、専用用紙にうっすら輪郭が移っていることが分かります。鉛筆が薄い箇所があればなぞって濃くします▼
これで何度でも自分の漢字を「なぞり書き」できます▼
以前は細くて弱々しい字を書いていた娘。「なぞり書き」で練習するようになってからは堂々とした字を書けるようになってきました。
【フォントが選べる】習字のお手本をエクセルで作る方法
娘の名前のお手本をネットで探してみましたが、好みのものや楷書で書かれている文字が見つかりませんでした。
そこで、エクセルを使ってお手本を自作することにしました。以下にお手本(漢字四文字の場合)の作り方を載せます。
エクセルのバージョンはWindows版2019を使用しています。
状況によって、画面や操作手順、機能などが異なる場合があります。
①エクセルを開き、画面の表示倍率を60%にする
表示倍率を60%ぐらいにすると、このあとの作業がしやすくなります。
②列の幅を指定する
A列とB列を選択した状態で【右クリック】し、「列の幅」をクリックしたら列の幅を指定できるボックスが表示されます。そこに43.5と入力します。
③行の高さを指定する
1行目と2行目を選択した状態で【右クリック】し、「行の高さ」をクリックしたら行の高さを指定できるボックスが表示されます。そこに334.5と入力します。
④フォントとフォントサイズを指定し、中央揃えにする
セルA1、A2、B1、B2を選択した状態で、好きなフォントとフォントサイズを指定します。
今回フォントは「有澤太楷書」を選び、フォントサイズ欄には290と入力しました。
さらにこの状態で「中央揃え」をクリックします。
⑤印刷したい漢字を入れて、印刷の設定をする
セルA1、A2、B1、B2に漢字四文字を入れます。
ここからは印刷の設定です。
「ページレイアウト」タブの右下にある小さな四角をクリック
「ページ設定」画面が開いたら「印刷の向き」が縦になっていることを確認する
「次のページ数に合わせて印刷」を選択して「横1×縦1」にする
【余白】タブに切り替えて上下左右の余白をそれぞれ0にする
「水平」と「垂直」それぞれにチェックを入れる
【シート】タブに切り替えて、印刷範囲に「A1:B2」と入力したら、印刷プレビューを押す
⑥印刷プレビューで確認後、印刷する
今回作ったエクセルファイルを「名前を付けて保存」しておけば、別の漢字の練習をしたくなったときに再利用できます
漢字の一部が欠けている場合や、もう少し大きく表示したいときなどは手順④で指定したフォントサイズを調整します
画数が多い漢字の場合、フォントサイズを265に変更すると綺麗に収まります▼
漢字四文字ではなく一文字だけにしたいときには、セルA1からB2までを選択して「セルを結合して中央揃え」を押し、フォントを409にします
縦に二文字だけ並べたいときには、セル「A1とB1」、「B1とB2」をそれぞれセル結合してフォントサイズを320ぐらいにします
漢字五文字の場合はフォントサイズを205ぐらいにして、セル「A1とB1」をセル結合し、「折り返して全体を表示する」と「左揃え」を押します(セル「A2とB2」も同様の処理をおこないます)
この場合、左側の漢字はセルA1に、右側の漢字はセルB1にまとめて入力します▼
ワードやエクセルで「ワードアートの挿入」をする方法でも同じようなお手本を作成することができます▼
習字の基本はYouTubeで学ぶ
小学3年生から学校で毛筆を教わります。とは言え学校の授業では基本をじっくり学ぶ時間が限られていますよね。習字教室に通わないのであれば、習字の基本をプロの動画から学ぶという手もあります。
YouTubeには習字に関する動画がたくさんあります。ここでは娘と観て参考になった「楷書の基本点画」の動画をご紹介しますね▼
こちらの動画は基本点画だけでも①~⑦まであります。解説が分かりやすいです▼
娘の場合、週に2回(1回につき15分ほど)のペースで水書道を楽しんでいます。上で紹介した動画は、書き始める前や書いている途中で1~2本だけ観ています。
最後に
今回は娘の水書道セットに加えた工夫や習字のお手本をエクセルで作る方法について書きました。
自宅で気軽に習字を練習できる水書道。「墨で練習した方が良いのでは?」、「パソコンで作ったお手本ではなくプロが書いたお手本を使うべきだ」と言った反対意見もあるかと思います。
しかし、本格的な習字となると尻込みしてしまう方もいます。そんな方には「水書道」や「パソコンで作ったお手本での練習」という手軽な方法が合っているのではないでしょうか。
娘も「学校の毛筆の授業より水書道の方が、やりたいときにすぐ練習できて良い」と言っています。人それぞれ、自分に合ったやり方で楽しく習字を練習できるといいですね。