こんにちは。やもともりです。
自分の子どもが他人の物を壊してしまったり、子どものお友達に物を壊されたりといったトラブルを経験された方はいますか。
私は先日初めて子どもの物損トラブルを経験しました。結果的には修理不要で済んだのですが、娘の過失を認めて相手に謝罪すべきかどうか悩む案件でした。
今回はそのことについて書きます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
娘がドアの鍵を壊した?
ある日の夕方、娘と同じクラスの男の子(T君)とT君ママが我が家を訪ねてきました。
私は突然の訪問に嫌な予感がしました。初対面のT君ママは挨拶もそこそこに怒った様子で言いました。
YちゃんとRちゃんが、家のドアを壊したみたいなんです。ドアを修理することになったら、修理代を負担して欲しいんですけど。
※Yちゃんとは私の娘のことで、Rちゃんは娘の親友の女の子です
子どもたちの話をまとめると、以下のようになったそうです▼
- 放課後、T君の自宅アパート前を娘(Y)とRちゃんが通りかかった
- Rちゃんが玄関のドアの前で「開けて~。」と言った
- 家に一人でいたT君は、ゲーム中だったのでドアを開けなかった
- Rちゃんが外からドアノブ(レバータイプ)をガチャガチャと触った(?)
- T君が抵抗して内側からドアノブを抑えた
- ドアの鍵がかけづらくなってしまった
T君からドアの話を聞いたT君ママは、まずRちゃんのお家でRちゃん親子と話をしたそうです。そしてその足で我が家にも来られたのです。
私は疑問に思いました。
そこで娘に尋ねました。
すると娘はこう答えました。
娘
私は触ってないよ。Rちゃんがガチャガチャやってた。
するとT君ママが言いました。
でもさっきRちゃんは、『Yちゃんと2人で触った。』と言ってましたよ。Tは家の中にいたから誰が触ったかは見ていないです。
誰がドアノブをガチャガチャ触ったかを知っているのは、Rちゃんと娘だけ。Rちゃんは「女子2人でやった」と言い、一方で娘は「Rちゃんだけが触っていた」と言っています。
私はこういう場合、どう対応したらよいか迷いました▼
①この場でしっかりと謝罪する
「娘がご迷惑をおかけし申し訳ありません。修理代を負担させていただきます。」
→娘の過失が明らかならばこのように謝罪したいところです。しかし過失の有無が明白ではない状況で謝ると、過失を認めることになります。それに、娘の話を信用していないことになり、娘の心を傷つけてしまいます。
②事実確認ができるまで謝罪しない
「お知らせありがとうございます。ご心配をおかけしております。娘は触っていないと言っているので、私からもRちゃんに確認に行きますね。」
→この時点では謝罪せず、事実確認をしてからしっかり対応する方法。これが一番良さそうに思えます。しかしこの後Rちゃん親子と話し合っても水掛け論となり揉めるかもしれません。仲良くしているRちゃん親子と揉めたくはないです。それにT君ママにも「娘の非を素直に認めず謝罪しない不誠実な親」だと思われそうです。
③論点をずらして曖昧に謝罪する
「ドアの件でご心配をおかけしております。また、お忙しいなか足を運ばせてしまい申し訳ありません。こちらからRちゃんにも確認し、改めてご連絡いたします。」
→過失や修理代についてはまだ明言せず、「心配をかけていること」や「訪問の手間」についてのみ謝罪する方法。これなら不誠実だとは思われなさそうです。しかし結局これではRちゃん親子との話し合いが必要になります。
娘の嘘や記憶違いの可能性もゼロではないですし、今後の交友関係を考えるとT君・Rちゃんどちらの親子とも揉めたくはありません。
揉め事が苦手な私は、「この場でしっかり謝罪をして修理代を支払う約束をする」ことで事態を収めたいところです。
しかし娘がやっていない過失を謝罪するのは悔しいですし、教育上も良くない。何より娘の心を傷つけたくないという気持ちが強くありました。
うーん・・・・・。① → ② → ③ → ① → ・・・。
「ドアの物損問題」に、「どちらが嘘つきか問題」まで加わってしまうと、やはり娘の今後の交友関係が心配です。それにRちゃん親子と話し合って最終的に事実がはっきりしたとしても、何かしらのわだかまりは残るでしょう。
そう考えると、【①この場でしっかりと謝罪する】ことが、娘にとっても私にとっても良いのかなと思いました。
【T君ママにはしっかり謝罪・Rちゃん親子には事実確認はしない・娘には後でしっかり私の考えを説明してフォロー】ということに決めました。
とT君ママに謝罪し、連絡先を交換しました。
娘への説明
T君親子のご帰宅後、娘と夫と3人で話しました。
娘はこう言います。
娘
ドアノブには触ってないよ。Rちゃん、何で2人でやったって言ったんだろう。私はドアから離れたところにいたよ。
娘の記憶違いの可能性はありますが、娘の表情や普段の言動から考えると嘘をついているようには思えません。
夫と私は、娘に以下のことを伝えました▼
- パパとママは、Yは悪くないと信じている
- たぶんRちゃんが間違ったことを言ってしまったんだと思う
- でもママは今回、T君ママに謝った
- 理由は、Rちゃんのお家と揉めることが心配になったから
- Yは悪くないのに謝ることになって嫌だったと思う、ごめんね
それを聞いた娘はケロッとした表情で、
娘
うん、それで大丈夫だよ~。
と言ってくれました。
お詫びの訪問
T君ご家族の心情も気がかりでした。ドアの修理が終わるまでは毎日心配でしょうし、修理の手配も手間です。きっと我が家やRちゃんご家族に対してイライラを抱えたままでしょう。
身近な人に恨まれている状況は本当につらいので、少しでもT君ご家族からの恨みを和らげたい・・・。
そのため翌日、菓子折り(ゼリーの詰め合わせ)を持って娘と2人でT君宅までお詫びに行きました。
娘がT君ママに、
娘
ドアの件でご迷惑をおかけしてごめんなさい。
と伝え、菓子折りを渡しました。(渡し方を家で3回ぐらい練習したことは内緒。)
数日後、T君ママからご連絡をいただきました。
不動産会社のご担当者が確認された結果、スプレーを吹きかけたら問題なく使えるためドアの修理は不要という結論に至ったそうです。
このときは穏やかな口調でお話ししてくださったので少し安心しました。
故意ではなく過失(不注意)による物損で修理代が発生する場合は、加入している個人賠償責任保険が使える場合があります。
最後に
誰が悪いとはっきりさせることは大切なことです。しかし私はそれよりも今後の交友関係を優先しました。
やもともり
謝りたくないけれど謝った方がいいときもありますよね。
多少のモヤモヤは残っているものの、これで良かったと思っています。
なるべく身近に敵を作らないよう努力し、平和に暮らしていきたいです。