こんにちは。やもともりです。
1年間つとめてきた、娘の小学校のPTA本部役員。引継ぎが完了し、ようやく肩の荷が下りたところです。ばんざーい。
1年間、大変なことが色々ありました。
やって良かったという気持ちが1割、その他もろもろが9割。それくらい私にとっては心身ともに負担が大きいものでした。
今回の記事ではPTA本部役員の活動について思ったことをまとめます。
あくまでもPTA活動に消極的な私の感想です。また、活動の内容や負担は「お子さんの学校、その年度のメンバー構成、担当業務」などによっても大きく異なります。
PTA本部役員 1年間のハイライト
PTA本部役員を卒業するにあたり、1年間を過去記事とともに振り返ってみました。
緊張で誰の顔も覚えず帰った、顔合わせ
まだPTA本部役員の仕事内容を把握しておらず、人間関係だけを心配していたピュアな時期。顔合わせは緊張しましたが、優しそうなメンバーでひとまず安心しました。
こちらの記事に書いています▼
マニュアルがほとんど無かった、引継ぎ
前任者から業務の引継ぎをしてもらい、PTA本部役員の仕事が想像以上に大変であることを知りました。
マニュアルのようなものは無く、渡されたのは一つのUSB。
帰宅後にUSB内のファイルを一つずつ開いて1年間のスケジュールを確認しました。理解力の低い私。業務内容の把握に何十時間もかかりました。
こちらの記事に詳しく書いています▼
自分の後任者には同じ思いをさせないようマニュアルを作成しました。各月ごとの仕事内容と、その詳細や注意点をまとめたものです。
メンバーとの温度差に愕然とした、Zoom会議
PTAの雰囲気は、その年度のメンバー構成によって大きく変わります。
今年度の本部役員はPTA活動に意欲的な人が多い印象でした。(※私は除く)
なんて軽く考えていた私は、初めての本部役員会議で絶望しました。実際は熱い議論が繰り広げられる、議題てんこ盛りの会議だったからです。
メンバー達との温度差を感じ、以下のスタンスで1年間活動しようと決意したことを今でも覚えています▼
- 常にニコニコ
- 分からないことは積極的に質問する
- 波風を立てず決まったことに従う
- 手伝えることは自分から手伝って早めに終わらせる
- でしゃばらない
詳しくはこちらの記事に書いています▼
温度差を感じていた当初は、自分がダメな人間に思えて落ち込みました。PTA活動に対して情熱的なメンバーを見ていると、冷めている自分が情けなくなったのです。
しかし、メンバーと共に活動していく中で気づきました。「PTA活動を趣味感覚で楽しんでいる人が一定数いる」ということに。
自分がダメな訳ではなく、自分はそういうタイプではないだけだと思うと気が楽になりました。
過去記事にも書きましたが、PTA本部役員に向いているのはこのような方だと思います(※私はほとんど当てはまっていません)▼
- コミュニケーションが得意
- みんなでわいわい集まることが好き
- 他のママさんたちと交流したい
- 自分が思い描く理想の組織を実現させたい
- 議論が好き
- 話をまとめることが上手い
- 人に頼られることが好き
- 嫌な顔をせず仕事を引き受けられる
- 子どものために動くことが好き
- 目立つのが好き
- イベントが好き
- フットワークが軽い
- カドを立てずに言いたいことを言える
- 段取りがよくテキパキ動ける
- 仕事や子育てが大変でも予定を上手に調整できる
- チームワークを乱さない
- 仕事を上手く振れる
- 手を動かしながらおしゃべりができる
- 困っている人のフォローが自然にできる
お子さんが失踪しかけた、PTA室
未就学児を連れてPTA活動に参加してくれる方が結構いました。
とてもありがたいことです。その反面、お子さんから目を離して作業やお喋りに集中する姿を見かけたときにはハラハラしました。
「誰かが子どもを見てくれているだろう」という思い込みは怖いものです。
子どもから目を離す際には、「子どもを見てくれているよう名指しで依頼する」などの工夫が必要だと感じました。
こちらの記事に詳しく書いています▼
会社の会議よりも長かった、本部役員会議
定期的におこなわれた本部役員会議。
休日13時に集まり17時過ぎまでおこなったこともあります。
会議が高頻度・長時間だった原因は恐らく「夏祭りの開催」と「PTAの組織改革を進めたこと」。メンバーの中にお祭りなどのイベントが好きな人や、組織改革を進めたい人がいたからです。
また、会議中だけでなくグループLINEでも頻繁に意見交換がおこなわれました。
気づくとLINE通知が30件を超えていることもざらで、忙しいときには読んで返信するのも結構な負担。
子どもたちのためのPTA活動により、自分の子どもと過ごす時間が削られることにモヤモヤを感じることが多かったです。
詳しくはこちらの記事に書きました▼
反論をして気まずくなった、夏祭り
「波風を立てず決まったことに従う」というスタンスでPTA活動をしてきた私ですが、一度だけ会議中に反論をしてしまったことがあります。
夏祭りの備品代に関することで、「本部役員が自腹で負担しよう」という提案に対し、「PTAの予算から出した方がいいのでは?」と反論したのです。
他のメンバーが自腹案に賛成していた中で私ひとりが反論したことにより、その場の空気は凍りつきました。
こちらの記事に詳細を書いています▼
感情的に反論したことをひどく後悔した私は、「今後の会議では今まで以上に静かに座っていよう」と決意。
もしどうしても反対意見を言うときには、相手の面目をつぶさないよう慎重に言葉を選んで伝えます。
孤立しないように気を配り、孤立しそうな人がいたときはフォローする。波風を立てず平和に任期を終えることが第一だと考えました。
その後、夏祭りは無事に終了。子どもたちの笑顔がたくさん見られて嬉しかったです▼
思えば、本部役員内の雰囲気が一番良かったのはこの頃でした。悲しいことに、このあとは雲行きがどんどん怪しくなっていきます。
修復できないほど悪化した、メンバー間の対立
秋ごろから、本部役員メンバー内の改革派と保守派の対立が表面化してきました。
「デジタル化による効率化を進めたい派」と、「従来のやり方を大切にしたい派」。
これまではお互いを尊重しながら意見を言い合っていたのに、いつしか激しい口論や陰口が目立つようになりました▼
また、PTA活動への参加率が低いメンバーに対する不満も出始めて雰囲気は最悪の状態に・・・▼
やらない人の悪口ではなく、頑張ってくれている人への感謝を口にすればいいのに・・・。
子どもたちのためのPTA活動。そこで親同士がいがみ合うことほど悲しいことはありません。
改革派のおかげで実現できた、デジタル化
改革派メンバーの奮闘のおかげで、アナログが多かったPTA業務のいくつかをデジタル化することができました▼
- 保護者に配付する資料をメール配信(→印刷と配付の手間を削減)
- アンケートや総会の評決にGoogleフォームを使用(→印刷・配付・回収・集計の手間を削減)
- 先生に提出する資料をメール送信(→印刷と来校の手間を削減)
- PTA役員会議の資料をスマホのアプリ上で共有(→印刷と配付の手間を削減)
「資料の印刷の手間と費用、および配付の手間」の削減は、PTA役員にとっても先生にとってもありがたいことでした。
※メール配信については、娘の小学校が保護者への連絡手段として「メール連絡網」を使用していたおかげで実現できました
心身ともに疲れ果てた、来年度の委員選出
個人的にPTA活動の中で一番虚しさを感じた作業は、「来年度の委員さんの選出」でした。
秋ごろ立候補を募り、不足人員は「くじ引き」で選出するという流れになっています。
くじ引き当選者への連絡作業はとても心苦しかったです。
さらに、やっと全員決まって落ち着いたところで辞退の連絡が入ってしまったことも。追加の選出作業に追われました。
くじ引きによる委員選出は「誰も得をしない。誰も喜ばない。時間と手間と心労が多い作業」。来年度は委員選出の方法が見直される予定です。
PTA本部役員をやって良かったと思うこと
引き受けたことを何度も後悔した本部役員ですが、やって良かったと思うこともあります▼
- 一時的にママ友が増えた
- 先生の名前と顔を覚えることができた
- PTAや地域ボランティアの方々の活動を詳しく知ることができた
- 娘に頑張っている母の背中を見せられた
特に「PTAや地域ボランティアの方々の活動を詳しく知ることができた」ことは私にとって大きな財産です。
「大変そう。面倒くさそう。人間関係のトラブルも多そう。」というイメージを持たれがちのPTA。実際にやってみてその通りでしたが、一方でイメージとは異なることも結構ありました。
今後はPTAや地域の活動を頑張ってくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れないようにします。
「役員が終わったあとも、無理しない程度にPTA活動に協力していこう」という気持ちを持てるようになったのも、自分のなかでは大きな変化でした。
不本意ながら役員になってしまった人へ
やむを得ずPTAの役員になってしまった方、お気持ちお察しします。特に初めて経験される方にとっては不安が大きいですよね。
少しでもご参考になればと思い、私がPTA活動の中で意識していたことを載せます▼
- 改善提案は慎重に(→ではあなたがやってください、と言われます)
- メンバーが何かしてくれたら、たくさん褒めて感謝を伝える(→承認欲求が強い人が多いです)
- 悪口、陰口は厳禁(→昨日の友は今日の敵)
- お互い様の精神を持つ(→できないときは周りに頼って感謝し、できることで他の人を助ける)
おわりに
PTA本部役員について、これまでネガティブな記事をたくさん書いてきました。
今読み返してみると、「なぜこんなに嫌がっていたんだろう」と恥ずかしく感じる内容もあります。
PTAへの不満が消えた訳ではありませんが、「見えないところで動いてくれている人々への感謝と配慮」は確実に増えました。
とても大変でしたが、PTAをやってみて良かったです。メンバーのみんなに「ありがとう、お疲れさま」をたくさん伝えたいです。